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FFⅥのマッシュの使い方

みなさんはファイナルファンタジーⅥを覚えているでしょうか?

それまでのFFの純ファンタジー的な世界観から抜け出し、機械が支配する世界というFFの新しい方向性を切り開いた名作です(その世界観はⅦ、Ⅷにも引き継がれました)。

その他にも、レベルアップを挙げてもキャラの能力は上昇せず、特定の「魔石」のレベルアップ時のボーナスの利用でのみ、キャラの能力を上げるシステムをFFシリーズで初めて採用したり、

14人もの主人公によるダンジョンの分割プレイや、任意に使用キャラを変えられるというのもシリーズ初の試みでした。

また戦闘面でもこの作品から一気に大味になり、魔法のアルテマ、武器のバリアントナイフ、アルテマウェポン、機械のドリルなど、簡単に9999ダメージを与えることが出来るようになったのもⅥからです。(この豪快なダメージ量は次作のⅦ、Ⅷでもっと派手になりました。)

SFC後期の作品なので、ドット絵の作りこみはとても綺麗、音楽もSFCの優れた音源のおかげで、実際に演奏したものが収録されたと勘違いしてしまうほど、などなど、優れた点を挙げれば数えきれないほどの名作でした。

 

 

 

今回は、そのFFⅥの登場キャラの一人、マッシュの戦闘面での強さを考察してみたいと思います。

まずマッシュは、FFシリーズのジョブでいうところの「モンク」です。

歴代のモンクと言えば、攻撃力が高く、素早さはまぁまぁ、防御力が低い、というジョブでしたが、その点でマッシュはレベル1の状態でHP、力、体力、攻撃力、防御力が全キャラ中トップ、素早さもトップクラスと、数字だけなら凄まじいポテンシャルを秘めています。

が、HPは9999を目指そうとすると魔石の装備回数は他のキャラと変わらず、物理攻撃はレベル数の補正が大きいのであまり意味はなく、体力はこのゲームでは死にステータス(リジェネの回復量にのみ関係する)、防御力は強い鎧を装備出来ない、とそのポテンシャルを生か難い設定のキャラです。

 

しかしながら、マッシュのオリジナルコマンドである「必殺技」がとても優秀。コマンド入力という操作が必要ですが、高火力の技を無制限に使えるのはエドガーの「機械」とマッシュの「必殺技」だけです。エドガーの場合は機械を買う必要があるが、マッシュはお金もかからないというお手軽ぶり。これは、まだ強い武器や魔法が使えないゲーム序盤から中盤にかけては非常に重宝することになります。

ただし、ターゲットが指定できない為、汎用性ではエドガーの「機械」には劣ります。

一方で、「機械」よりも「必殺技」の方が全体的に攻撃力が高い傾向にあります。

「必殺技」の中でも、特に爆裂拳が優秀で、初めから使える、コマンド入力が簡単、敵の防御力無視のダメージを与える、必中、など超高性能です。特に必中という性能はサボテンダーと戦うときに真価が発揮されます。爆裂拳の威力ははマッシュの「力」に依存しているので、「力」を上げていればレベル70~80で9999ダメージに到達する。

火力のインフレが進んでいるFFⅥの中でも、かなり高い火力の持ち主です。

 また最強の必殺技である「夢幻闘舞」はFFⅥを代表するくらい有名な技ですよね。

実はこの技も超高性能というか、ぶっ壊れた技でした。

敵に与えるダメージが桁外れで、最低値のレベル6の状態ですら4桁ダメージが普通に出ます。魔力に依存した技ですが、マッシュの魔力が初期値でもレベルをある程度上げるだけで「簡単に」9999ダメージを与えられるというぶっ壊れぶり。

究極魔法アルテマに匹敵する火力です。

しかもこの技、ここまで強力なのに、「飛空艇入手後、ノーリスクで修得可能」「低レベルでも修得可能」「使用時にノーコスト」なんです!

崩壊後、飛空艇さえ手に入ればいつでもダンカン師匠に教えてもらえます。

ここまで強力な技を、「簡単に」使用可能になるキャラってFFⅥの中でもマッシュだけなんですよね。

この「夢幻闘舞」は修得自体は全技能の中で一番楽ですから。

戦闘をする必要もなければ、お金を払う必要もないし、ダンジョンを攻略する必要もなく、レベルを上げる必要もない。

その割に効果は(特にボス戦で)絶大という、「必殺技」の優遇っぷりを象徴してるともいえる技です。

 

またマッシュは、武器に関しても非常に恵まれたキャラです。

武器自体の性能も高いですが、それ以上に他のキャラよりもかなり早い段階で強力な武器が「簡単に」「無料で」手に入るのです。

崩壊前は早い時期に拾える「バーニンナックル」が猛威を振るい、そのまま崩壊後まで通用します。

崩壊後は飛空艇入手後に即タイガーファングという最強武器が拾えます。

ついでに「夢幻闘舞」も修得すれば、この時点でマッシュの攻撃面は上がりです。

さらに、多少リスクがありますが、マッシュの最強武器は飛空艇入手の段階で二刀流まで出来ます。

早期に手軽な強化が出来ることが、マッシュの最大の長所なのです。

 

このような高い戦闘能力を誇ることに加えて、ストーリー的にも崩壊前の早い時点で加入し、なおかつ崩壊後も早い時期に復帰するという、長きにわたって頼りにできる点もマッシュの優れている部分です。

 

 

と、ここまで長々とマッシュの長所ばかり語ってきましたが、逆にマッシュの弱点を考察してみます。

最大の弱点は「体用防具が最弱」という点です。

最終的に最も防御力が高いのは「レッドジャケット」ですが、この防具は他のキャラたちの最強防具と比べると1ランク下の性能です。

この最強防具というのは、ゲーム最終盤において非常に重要になってきます。

 

例えばモグは、初期ステータスが低く、特技も使い勝手が悪く、武器の槍も性能が低いといった、基本的には弱いキャラなのですが、モグはFFⅥにおける最堅の体防具「スノーマフラー」を装備出来る数少ないキャラなのです。モグはこれと他の強力な防具を装備すれば確実に防御力が255でカンストし、(防御力を無視する攻撃を除く)敵の物理攻撃では後列では全くダメージを受けなくなります。

ケフカの「破壊の翼」ですら、前列でも受けるダメージ1です!

この「スノーマフラー」の存在により、モグは一気に使えるキャラに化けます。

本作では他のFFシリーズに比べて魔法が強力なことも相まって、後列で「スノーマフラー」装備のモグは「死なない回復役」「倒れないアルテマ連発役」「最後の砦」として大活躍が出来るキャラへと変貌するのです。

 

それくらい最強防具というのは重要で、その点がマッシュの最大の弱点です。

マッシュ自体のポテンシャルは非常に高いだけに、他のキャラたちがこの「最強防具の性能」によりマッシュを追い抜いていってしまうのは残念ですね。

またゲーム最終盤になると、他のキャラ達も9999ダメージを与えられるようになっており、そうするとマッシュ自慢の攻撃力の高さが目立たなくなってしまいます。

特に「力119以上のロックのバリアントナイフ乱れうち」や、カイエンの必殺剣、烈

 など、確実に9999✖4ダメージ(クイックを使えば9999✖8)を叩き出せるキャラ達が台頭してくると、

マッシュの長所である攻撃力も追い抜かれてしまうという。。。

(FFⅥに限界突破があれば、話は変わったかもしれないが)

 

つまりマッシュというキャラは、最終的にはやはりFFシリーズのモンクの位置づけに収まるといったキャラではないでしょうか?

 初期ステータスは全キャラの中でも非常に高く、「必殺技」や高性能な武器を簡単に入手出来る為、ゲーム序盤から中盤は大活躍できる反面、最終的にはもっと強いジョブが手に入って使われなくなる、というモンクらしいキャラと言えます。

せめてその高い初期ステータスを生かせる武器か技があれば、攻撃だけなら最強キャラになっていたかもしれませんが。

(ロックのバリアントナイフやカイエンの必殺剣、烈のような)。

 

例えば武器にしても、兄貴のエドガーはライトブリンガーが装備可能で、この剣は回避率、魔法回避率が+50という、武器というよりも防具として装備する人が多い武器です。マッシュにはそういう武器は全くありません。あくまで攻撃に特化したキャラ。

共に序盤から「機械」と「必殺技」で大活躍するフィガロ兄弟ですが、エドガーは最終的に防具だけでなく、武器にも恵まれている為にスタメンで使う人が非常に多いです。

マッシュの場合、強力な武器が「簡単に」「無料で」手に入るのが長所だと書きましたが、やはり最終的な性能はエドガーの装備できる武器に比べればあと一歩劣ってしまいます。

 攻撃に特化したキャラではあるんですが、その攻撃もあと一歩だけ足りない。

 

 非常に使いやすく役に立つキャラなのは間違いありません。

ただ、最終的にはスタメン落ちしてしまう性能のキャラになってしまうのです。

そこが非常にモンクらしいのですが。

なので、FFⅥをプレイする場合は序盤からとにかくマッシュを主力にしていけば非常に楽に進め、最終的に装備や魔法が充実してきたらマッシュを2軍に落とす。というのが正しいマッシュの使い方だと思います。